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ということで、4/8に行って来たのは紀州 高野山へと続く町石道の起点となる九度山町。
桜を見に行った、のは確かなんですが、桜以外にもこの時期こんな見所がありまして... 南海高野線の九度山駅。 なんか季節感が? と思うかも知れませんが、これは「町家の人形めぐり」というイベントを九度山で開いている一環なんですね。 九度山のお家やお店で所有の人形などを展示しようという企画。 まあ、町家と言ってもなかなか古くからのモノをそのまま伝えて行くのは難しく、多くは戦後のお雛さまなんかが多いワケですが、都会の子供なんかはひな人形の7段飾りでもなかなか見る機会が無いでしょうから、それだけでも貴重になってきています。 もちろん、そんな地味な魅力だけじゃありません。 60前後の家や店が参加されていて、手作りイベント感も溢れるなかなか楽しいモノとなっています。 ここではほんの一部ですが、ちょっと観ていきましょう。 あははは。確かにコレも人形だ。 季節モノではないんだけれども、ひな人形であれ、アニメのキャラクターであれ、子供は分け隔てなく遊ぶものですからねぇ。何の違いも無いと言えば、無い。 お内裏さんなんかは手が届かないけど、下の方の右大臣・左大臣とか、衛士の3人なんか、首をすぽすぽ抜かれますもんねえ。 でも、お家の方のメッセージが添えられていてなかなかに微笑ましい。 このひな人形、武者飾りで祝っていたお子様は、共に立派に成長されたとの事です。 ...いや、それだけの年数を経た人形にしては、とても保存状態がよろしい。 書かれていた文章といい、持ち主さんは、きっと几帳面な方なんでしょうね。 おお、力強い、太い線で、豪壮な感じがよいですねぇ。 こちらは戦前の人形で(明治って書いてあったような...うろ覚え)、これはもうラインナップ自体が貴重。 虎退治の加藤清正公は今でも五月人形に使われそうですが、他には武内宿禰、神功皇后。 武内宿禰も神功皇后も戦前は紙幣に描かれた事のある有名人なんですが、現在ではあまり多く語られる事のない人々。 というのも、二人とも(特に神功皇后)お隣の国に攻め入ったというお話が有名ですから、戦前は「勇ましくて良い」という事だったかもしれませんが、戦後の日本では色々な方面への配慮もあって「ちょっと...」な方々なんですね。 まあ、そういう時代に依存した背景はともかく、人形としては精巧にできたマスターピース。 一見の価値あり、です。 他にも甲冑を展示されているおうちや、手作りのつるし飾り、手作り鎧(いわゆるコスプレ用ですね)なんかもあってにぎやかです。 そして、 少し住宅街をでて、紀ノ川を眺めてみる。 おお、これは。 鯉のぼりの川渡し。 気持ちの良い風の中をにぎやかに泳いでいるのを見るのも、また一興。 九度山の「町家の人形めぐり」は端午の節句、5月5日までだそうです。 Written by ぢぇみに
by jemini-web
| 2012-04-10 01:17
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