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Title : 忘れ傘 ある雨の日、知恩院の僧が一人の少年を見つけた。 傘もささずみすぼらしく濡れている。 「これこれ、風邪をひくぞ。本堂に上がり体をぬぐうが良い。」 「いえ、家路を急ぎますゆえ。」 「なれば傘を貸してやろう。この辺りは悪戯者の狐が出る。荷物を盗られぬよう気をつけよ。」 「傘とはありがたい。」 数日後、本堂に傘の礼状が置かれていた。 そして傘は... 「あんな所に返したか、悪戯狐め。」 眉をひそめつつ、僧は爽やかに笑った。 って、これじゃあオチが分からないですね。 ちょっと卑怯ですが、これには画像によるオチがあります。 つまり、こういう事。 知恩院の本堂(御影堂)で上を見上げてみる。 じーっとよく見てみると... 分かります?和風の傘の頭がにょきっと。 デジタル効果で「油絵風」にすると良く分かるようになります。 知恩院の七不思議に数えられるこの謎の傘。 「左甚五郎の忘れ傘」と言われ、一番有名な説として本堂(御影堂)の建設に携わった名工、左甚五郎が「いかん、この建物は完璧に作りすぎた!」ってんでわざと不完全なものにするために傘を置いていったというモノがあります。 (魔除け(火災避け)のまじないに置いていったとの説も) そしてもう一つの説が今回の話、つまり傘を借りた狐が置いていったというもの。 何にせよ、「なんでまたこんな高いところに傘が?」と思ってしまうワケで、この傘は実用性が無いのに置いてある...実はトマソン[リンク先:トマソン・リンク]だったんですね。 うーむ、奥が深津絵里。 今回使用の素材も 平安素材「綺陽堂」さんのものです。
by jemini-web
| 2007-02-28 01:10
| ▼ 散歩すすんで...
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Comments(7)
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kozutuming at 2007-02-28 13:09
ダンクシュートですね。 この傘が年々大きくなるとホラーなんですが・・・
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jemini-web at 2007-02-28 23:58
> この傘が年々大きくなると
知恩院が出来た当時はマッチで作ったおもちゃの傘だったって事になっちまいます。ホラーにしては迫力ねーっす。 ちなみに、知恩院大方丈入口には「大杓子」なる長さ2.5m / 重量30Kgの杓子があるそうな。(現在非公開) こっちは年々大きくなったのかもしれません。 ...どっちにしてもホラーじゃないですねぇ。杓子だし。
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radio6969 at 2007-03-03 19:02
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jemini-web at 2007-03-03 23:32
これこれこれこれこれこれこれ、何をゆってるんですか、何を。
深津絵里さんってご本人には申し訳ないんですけど、芸能人の中で、見た目はそんなに美人じゃない。 (つっても、その辺にいたらやっぱり美人ですけどね。) でも、凄くいい雰囲気を持ってる。 他の人で言えばNHKの連ドラ「私の青空」で主役を張った田畑智子さんとか、元モーニング娘。の保田圭さんとか、NHKキャスターの有働由美子さんとかもそんな感じかな...って、何を語ってるんだ、ワタシは?
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ho_neko at 2007-03-03 23:40
> 「いかん、この建物は完璧に作りすぎた!」ってんでわざと不完全なものにするために
へぇ~、これは面白い。 というのはドイツにもやはり、「いかん、この建物は完璧に作りすぎた!」ってんで、不完全なものにするためにわざと歪みをつくった…という聖堂があるんですよ。 「完璧」は人間の領域ではない…という昔の人の理解がこの裏には潜んでいるような。うーん、奥が深…(以下略)
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coeurdefleur at 2007-03-04 09:24
祖父ちゃんの寺は知恩院系ですが、こんなものはありませんでした。
代わりに天上の桟に仕掛けがしてあって(ハンモックのようにネットが取り付けてあり、棒で上げ下ろしができる)おやつが隠してあったりしました。 これはキツネじゃなくて祖父ちゃんの仕業~^^; 坊主はイタズラ好き?
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jemini-web at 2007-03-04 23:13
放浪猫さん:
へぇ~~~~っ!ドイツでも、そんなのがあるんだ!(←深く感心) 何というか、面白いですねぇ。 ちなみにガウディが設計したので有名なスペインのサグラダ・ファミリアはあと20年ぐらいはそんな心配をしなくて良さそうです。 ...まだ建設中だから。 柊さん: いや、柊さんのおじいさまは実は狐だったんです。 でなきゃ、おじいさまの正体は左甚五郎。 (←わけあるかい) 「ハンモックのようなネット」、時代劇で見たことがあります。 確か剣豪 宮本武蔵が弟子に路銀なんかを渡す際にも「何番の袋を降ろせぃ」とか言って、そう言う袋を降ろし上げしていたそうです。 と言うことは、おじいさまの正体は宮本武蔵???
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