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カスタマイズに特化したブラウザ Sleipnir。上級者のために。
見返り美少女とのひとときを -マウリッツハイス美術館展-
さてさて、暫し間を開けてしまいましたが、更新更新っと。

ありゃ、もう2週間前になってしまいますが、行って来ましたよ。

マウリッツハイス美術館展!!
見返り美少女とのひとときを -マウリッツハイス美術館展-_a0004423_0573420.jpg


というか、これはもう「真珠の耳飾りの少女展」と言うべきか。 (^▽^;
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は2000年にも大阪に来ていたワケですが、運悪くその時期はオイラが大阪に居なかったので、今回が初対面。
いや、もう、逢いたかったんだよぉぉぉぉぉ! (←ヘンタイかおのれは)

さて、「真珠の耳飾りの少女展」と言い切ってしまいましたが、実は他にも壮大なレンブラントやルーベンス、どこかコミカルなヤン・ステーンなど、なかなか見所の多い展覧会です。

うむ、満足、満足。

では少しながらピックアップ。




聖母被昇天(下絵) :ペーテル・パウル・ルーベンス

全部漢字のタイトルだけど、実はキリスト教を題材とした絵。オランダの絵画なので「実は」じゃなくて当たり前か。
アントワープ大聖堂に掲げられたルーベンスの絵、4点のうちの一つ...の下絵なんだそうな。

聖母マリアの死を描いたもので、人々が棺を開けると、天使達が取り巻く中マリアが空へと飛び出し、天へと登ってゆくというもの。
その、空へと登ってゆく角度が仰角で見たように描かれていて、この浮遊感はさすがのルーベンス。

この絵を見ていると...パトラッシュ、なんだかとても眠いんだ。
(コラ!死ぬな!俺。)

シメオンの賛歌 :レンブラント・ファン・レイン

シメオンとは聖書に記された人物の名で、彼は聖霊に「あなたは救世主に会うまで死ぬ事は無い」と預言されていたんだそうな。
この絵は、シメオンが生まれたばかりのイエスを抱き、その赤子が救世主である事を悟って賛美の歌を歌った、という場面。

(本節タイトルのリンク先は、画像が真っ暗になってしまうのを避けるために、残念ながらだいぶ明度修正を行ったみたいだ、ってのを念頭に置いて見て下さい。)
「シメオンの賛歌」のタイトルではアーレント・デ・ヘルデルの作品(これ)も展示されていたんだけど、軍配はやはりレンブラント。

レンブラントは「光と影の画家」と呼ばれるほど、光と影を対照的に描く事に優れていた画家ではあるんだけど、「シメオンの賛歌」について言えば、ヘルデルも光と影の強調を最大限に活かそうとしている点でそこまで大きな違いは無い。

差を付けたのはカメラの位置ですね。
いや、カメラの位置というか、画家の位置というか、その絵を見ている人の視点の位置。

ヘルデルがドキュメンタリー映画の監督宜しく抱かれたキリストにズームインするのに対して、レンブラントは敢えてそこでカメラを引いている。
カメラを引く事で、周囲の暗い空間が大きくなり、幼な子イエスにスポットされたライトがピンポイントで強調される。これは舞台劇を見ているような演出。

そう、まさにレンブラントの方が「劇的」。
そういう上手さを持ってるんだな、レンブラントは。

ヴァニタスの静物 :ピーテル・クラースゾーン

兵庫県立美術館の「静物画の秘密展」で同じ画家の「ヴァニタス」を観た事があるんだけど(参考)、これは別バージョン。
テーブルの上に置かれた静物は殆ど前に観たものと同じ。

すなわち、蝋燭台、コップ、譜面、鍵、羽根ペン、懐中時計。そして、骸骨。

骸骨の向きが左右逆向きなのが一番大きな違いかな?
つまり二つを並べると骸骨が向き合う形なワケで、

ドロッセル「蟻さんと蟻さんが、ドッキング」
ゲデヒトニス「ドッキングはいたしません」
(©ファイアボール)

...すみません、全然関係ありませんでした。
うーん、メメント・モリ。

椅子の傍らの少女 :ホーフェルト・フリンク

可愛い少女の絵。

...怖くなんかないよ。

うん、子供だから可愛いハズなんだ。

子供だから可愛いに決まってる。

子供を描いた絵は、可愛いと言わないといけないんだ。

だから、怖くなんかないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ (←怖かったらしい)

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女) :ヨハネス・フェルメール

見たとたん 思わず言葉を失う、そんな絵がある。
まさにこの絵は、その「言葉を失う」絵だ。

今回、2週間ほど言葉を失ってしまいました。(←、更新サボっただけだろう、と)
冗談はともかく、この感覚は京都相国寺で開催された伊藤若冲の「動植彩絵」全三十幅を見て以来。
オイラの知っている中ではまさに1,2を争うマスターピースです。

ここからは少し奇をてらったかもしれない話なんだけど、
この絵を見ていてふと思い出した名前がある。

「東洲斎写楽」あるいは「(三世大谷鬼次の)奴江戸兵衛」。

いや、似てないと言えば全然似ていない。
  • 若い女性である少女に対して、むさいおっさんの江戸兵衛。
  • リアルな表現の少女に対して、デフォルメの利いた江戸兵衛。
  • 向かって左向きの少女に対して、右向きの江戸兵衛。
  • 輪郭線の無い少女に対して、輪郭線バリバリの江戸兵衛。
  • 油彩の少女に対して、版画の江戸兵衛。
ほら、全く似ていない。

でも、似ていると言えば、どこか似ている。
  • 少女の絵は「トローニー」(頭部の習作)という分類で、写真で言えばバストアップ(胸から上を撮す構図)で描かれている。これは写楽の大首絵とほぼ同じ部位を描く事になる。
  • 少女の絵は殆ど青と黄色と黒・白しか使っていない。江戸兵衛も緑・茶・オレンジ・黒と、使っている色数は極めて少ない。
  • 少女の背景は黒く塗り込められており、それゆえに手前の人物が強く強調されている。写楽も背景を雲英刷りの黒で引き締めている。
  • わずかな色のポイントが更に画面を引き締めている。少女なら真珠と唇に落とされた、光を示す 白。江戸兵衛は目の端のわずかな赤い隈取りが、顔の筋肉の緊張感を引き出している。
そして、最大の共通点は、「一瞬」である事。
  • 江戸兵衛は大谷鬼次が舞台で見栄を切り、カッとポーズを決めたその一瞬を写し取っている。
    少女の絵は、何か声をかけられて、ふと振り向いたその一瞬の表情があらわれている。

「真珠の耳飾りの少女」は、「北のモナリザ」と呼ばれる事があるらしい。
でも、明らかに「目の前に座ってポーズをとっているモデルを描きました」と主張している「モナリザ」よりも、「一瞬を封じ込める」その印象は、むしろ写楽の「江戸兵衛」のほうが、近く感じる。


そんな事を頭の片隅に思い浮かべながらも、やっぱりこの作品の凄さの前に、そんな事はどうでもよくなってしまう。
そういう作品。


見返り美少女とのひとときを -マウリッツハイス美術館展-_a0004423_0573619.jpg
おみやげ。

うん、名作そろいです。

「マウリッツハイス美術館展」は、神戸市立博物館で、年開けて1月6日まで。
...もっかい見に行こっかな?



Written by ぢぇみに

by jemini-web | 2012-10-22 01:42 | ▼ ぢぇみにコレクション | Comments(4)
Commented by izumi_04 at 2012-10-22 20:51
ご無沙汰しております!
今、真珠の首飾りの少女は九国博にきています。太宰府なので、なかなか行けませんが見に行きたいです。おぎやはぎのぶらぶら美術館で山田五郎さんが丁寧に面白く解説されていました。ルーベンスのね、ネロの場面が思い浮かびます。
Commented by jemini-web at 2012-10-24 00:25
▽ izumiさん:
こちらこそご無沙汰してまして、申し訳ありません~。

おお、「~首飾りの少女」さんは初来日なんですねぇ。
ふむ。「手紙を書く少女」と対のような絵ですね。並べて観てみたい、っていうのは贅沢すぎる望みでしょうか。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:A_Lady_Writing_by_Johannes_Vermeer,_1665-6.png

> ルーベンスのね、ネロの場面が思い浮かびます。
もうこれは、「世界名作劇場」の罠と言っていいんではないでしょうか ^▽^;
Commented by desire_san at 2012-10-29 23:48
こんにちは。

私もこのぴじゅ店に行きましたので、興味深く読ませていただきました。
真珠の耳飾りの少女のほかに、レンブラントのシメオンの賛歌 やルーベンスの聖母被昇天の下絵も良かったですね。

東京では今「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」が開催されルーベンスの傑作が出品されていますので、私はルーベンスの絵画の魅力について整理して書いてみました。ご感想、ご意見などブログにコメントなどをいただけると大変うれしいです。

Commented by jemini-web at 2012-11-03 21:47
▽ desire_san さん:
すみません、お返事遅れましたが、そちらにて。

> 真珠の耳飾りの少女のほかに、レンブラントのシメオンの賛歌 や
いやホント、がっつりいただきました、って感じです。

リヒテンシュタイン展は関西では来年3月から京都みたいですね。
特設サイトでみると、アメリングの「リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像」なんかもなかなか。
チェックチェックっと。
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