人気ブログランキング | 話題のタグを見る

羽(∪_∪)羽”
by ぢぇみに
Calendar
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Infomation
【迷惑トラバ対策実施中】
本ブログは『それなり』に健全な方を対象としています。
ネットで気持ちよく遊ぶためのマナーとして、トラックバックの際には、対象記事へのリンクをお願いしまするぅ。
ブログジャンル
検索
ファン
カテゴリ
全体
◆ Profile ◆
▼ 路傍観察レポート
▼ 散歩すすんで...
▼ イヌカン
▼ ごくたん
▼ ぢぇみにコレクション
▼ TrackBackIvent
▼ ぶろぐ千社札
▼ NIOHNGO研究室
▼ めーげん集
▼ Books & Movies
▼ セカイノケッペン
▼ LinkLink!!
▼ 只今外出中
▼ ぽたりんぐ
未分類
最新の記事
砂道
at 2023-06-05 07:32
訂正
at 2023-04-22 22:00
ふじふじ
at 2023-04-22 11:42
でぃすく
at 2023-04-16 14:30
閂 or potato
at 2023-04-09 22:24
以前の記事
2023年 06月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 03月
more...
タグ
(102)
(96)
(65)
(39)
(37)
(32)
(24)
(22)
(20)
(18)
(17)
(16)
(8)
(6)
(4)
(4)
(2)
最新のコメント
藤の花綺麗ですね。 狛犬..
by coeurdefleur at 22:38
お久しぶりです~って、レ..
by jemini-web at 10:19
ご無沙汰しております。 ..
by kozutuming at 21:40
おぉう、連番振り間違えと..
by jemini-web at 13:14
で、調べてみた。 …わ..
by jemini-web at 23:34
▽ 阿壇さん: おめで..
by jemini-web at 22:35
明けましておめでとうござ..
by as-o2 at 15:41
▽ こづつみさん: 布..
by jemini-web at 23:30
そこに「横溝注意」の看板..
by kozutuming at 08:31
▼ こづつみさん: あ..
by jemini-web at 19:47
▼ どっさん: モダン..
by jemini-web at 19:42
猫の恩返しの猫王様はコレ..
by kozutuming at 23:35
美術館らしい展示はあまり..
by Doss_net at 23:30
▽ 阿壇さん: ああな..
by jemini-web at 18:03
他の地域では昔「白い..
by as-o2 at 16:14
▽ こづつみさん: そ..
by jemini-web at 11:29
いいですね~ からくり..
by kozutuming at 22:27
さかな君カッコいいですよ..
by coeurdefleur at 23:11
▽ 柊さん: しーっ!..
by jemini-web at 22:25
ギョうさん やわ〜^ ^
by coeurdefleur at 12:01
最新のトラックバック
ライフログ
ブログパーツ
記事ランキング
画像一覧

あわせて読みたい

カスタマイズに特化したブラウザ Sleipnir。上級者のために。
ルノワール!+モディリアーニ!
さて。

と突然改まって話を始めるのは落語の「子ほめ」ではありますが、まあちょっと話の流れが途切れるので改めて...


さて。


少し前にとったOFFでの、東北行の記事をぽつぽつと上げている「極秘計画資料室」。
でもリアルタイムにも時は流れて行っている、と言う事で、先週、今週と行ってきました美術展の話題をば。



一つは「ルノワール+ルノワール展」。
京都国立近代美術館で開催。

ルノワール!+モディリアーニ!_a0004423_0363776.jpgえー、京都展は会期が7月21日までと差し迫ってまして、「今頃アップしてどないすんねん」って感じですが、ココはまあ 投稿人ぢぇみに の備忘録みたいなモノとして流して頂ければ。

印象派の巨匠として名高いピエール・オーギュスト・ルノワールの絵画と、その息子で映画監督のジャン・ルノワールの映像作品を紹介する展覧会。

息子ジャンの方はちょっとこの展覧会では可愛そうな感じで、「一目瞭然」な親父さんの絵画に対してストーリー・演技・音楽・映像を絡めた総合評価が必要なムスコの映画は美術館での展示には向いてない。
まあ、「参考」と言う事で。

総評としては、「本日のどっかーん!」作品は残念ながら無かった...んだけど、全体的にルノワール好みの人にはたまらない展示になってたんじゃなかろーか。
つまり、ぽっちゃリズムとソフトフォーカスのオンパレード。

なんかちょっと表現間違ってる気がしますが。

個人的には、所々「ん?これってルノアール???」って絵が混じってたりして、そんなところが楽しかったり。



もう一つは「モディリアーニ展」。
こちらの会期は9月15日まで。

その名の通り、鬼才 アメデオ・モディリアーニの作品群。

ルノワール!+モディリアーニ!_a0004423_0364985.jpgモディリアーニは画家だけでなく彫刻家でもあったんだけど、残念ながら絵画だけだったんですけどね。

で、こっちの総評。
モディリアーニってかなり大胆に絵を描いているイメージだったんですけど、ラフスケッチを見ると同じスタイルの絵を何度も何度も描いてるんですよね。
意外と天才肌じゃなくて努力家だったんだな。

...でもココだけの話。
ラフスケッチのかなり多くは、なんか素人くさい。なんか、身近な感じだ。

あ、いやいや、ラフ以外も見所はたくさんでした。はい。



それではそれぞれぷちっとピックアップ。







白い帽子の自画像 オーギュスト・ルノワール
年老いたルノアール。
つばの広い、白い帽子を被った横向きの肖像。

...いい絵だなあ、ほのぼの好々爺。
ルノワール特有の優しい光りにつつまれて...でも、ちょっと自分を「良く」描いてなぁい?

ジャン・ルノワールの肖像 オーギュスト・ルノワール
(リンク先 上から二段目・右)
可っ愛ぃぃぃい女の子。

と、思いきやタイトル通り、これは息子ジャンだそうで。
説明を読んでみると、子供の頭を強い光りに晒すと悪い影響を受けると言っておやじルノワールはジャンの髪を切るのを嫌ったそうな。
なので女の子みたいになってしまったという、実は息子ジャンの苦労が偲ばれる一作だったというトリッキーな作品でした。

天才って奴らはホントに...

陽光のなかの裸婦(試作、裸婦・光の効果) オーギュスト・ルノワール
(リンク先 最下段・右)
おお。これは!
批評家に「腐敗した肉体」と酷評された作品ではないか!

いやこれ、その、アレですよ。
喩えて言えば、夢枕莫の作品「陰陽師」にも出てくる「呪」の問題なんでしょうね。

森の中、緑の葉を透かした光が女性の白い肌に降り注ぐその色は見事しか言いようがない。
なのに古くからの絵の「呪」、つまり「お約束」に縛られた批評家にはそれが見えなかった。
でも、ルノワールの理解者達がその「呪」を解き放ったおかげで、今のおいら達にはルノワールの光が「普通の感覚」として捉えられるようになった。
なんとも不思議な「光」の歴史。

ちなみに裸婦像としては「小川のそばのニンフ」もなかなか。でもちょっと表情が無邪気すぎるかな?

テアトル・デ・ヴァリエテのボックス席 オーギュスト・ルノワール
オペラか何かの劇場の風景なんですが...この構図は???
(って、リンクできる画像無くて申し訳ない...)

ルノワールの絵画って光の描き方、ソフトフォーカスなタッチ、ちょいぽちゃの女性、この辺りが大きな特徴だと思うんだけど、まさに「独特」という感じの絵のタッチに比べて構図は意外に平凡。

ところがこの絵では中心となる登場人物が完全に背中を向けて、振り向いて...いるのでもなく横を向いている。
手前に少しだけ描かれた椅子の背といい、素人の写真をそのまま絵にしたような、ルノワールらしからぬ構図。

でも。

これがナカナカなんですよね。
一見落ち着きのないように見える構図によって、劇が始まる前のざわついた雰囲気が良く出ている。
さすが絵画のプロ!

ルノワール!+モディリアーニ!_a0004423_0365762.jpg

しっかし、ポストカードを並べてみても、ほんとソフトな感じですなあ。ルノワール。




そいでもって、モディリアーニ展。

カリアティッド アメデオ・モディリアーニ

(リンク先 上から2つめ)
あ!棟方志功!!

...では無いんだけど、モディリアニの描いた女神像。
赤い肌をした全裸の女神は何かを支え、俯きながらも僅かにその口元は微笑んでいる。
モディリアーニのスタイルはアフリカの民族芸術とよく対比されるんだけど、これはもう絶対 棟方志功ですよ。間違いない!

女の肖像 (マリー・ローランサン) アメデオ・モディリアーニ

(リンク先 上から6つめ)
描かれた女性がマリー・ローランサン本人かどうかはこの際どうでもいい。
モディリアーニの絵が、モディリアーニのタッチを残しながらもどこかモディリアーニっぽく無い。

もしかするとモデルの雰囲気にモディリアーニが圧倒されてしまったんじゃないだろうか?
そんな風な勝手な想像をするのも、邪道かも知れないけど、楽しいもんです。はい。

頭の後ろで両手を組み、長椅子に横たわる裸婦 アメデオ・モディリアーニ
タイトル長っ!

じゃなくて、この絵は大阪市立近代美術館所有の「髪をほどいた横たわる裸婦」を思い出させる。
比べるように見てみると、どうも「頭の後ろで両手を...」の方がちょっと弱い。
後で作成年代を比べると、「髪をほどいた...」の方が翌年に描かれた作品なんですね。
うむ、確実にレベルアップしている。
やはり、モディリアーニって以外と天才肌ではないんだな、と。

少女の肖像(ユゲット) アメデオ・モディリアーニ
お、マルチーズ娘。!
(↑、おい...)

ルノワール!+モディリアーニ!_a0004423_037319.jpg

カリアティッド以降のモディリアーニ作品って、本当にモディリアーニでしかないですねぇ。
アルル時代以降(だったかな?)のゴッホが、どう工夫してもゴッホの絵にしかならないのと似てるのかも。




...そして。

モディリアーニ展を大阪で見ようとしている方に、もう一つの展示もご紹介。

モディリアーニ展は国立国際美術館の地下3階で催されているワケですが、地下二階では、「塩田千春 精神の呼吸」というのを開催中。

これが実は本日のどっかーん。でした。

特に「眠りの間に」。
HPの写真と違って、眠るおねーさん達は流石に展示対象とはなっていませんでしたけど、これはなんとも凄い。まさに圧巻。

塩田さんの展示は若干ダークな世界感で、虚無・空虚・孤独、そんな単語がイメージされる。

そこにあるのは「モノ」と複雑に絡み合う「糸」。

糸という存在の「張る」「結ぶ」「絡む」「結ぶ」、そんなイメージが視覚となって空間を満たしていく様は、単なるネガティブさではない、別の感覚を同時に引き起こしている。

...っても、じゃあどんな感覚なんだというと、良い言葉が見あたらないんですけどね。


それは子供が薄暗い森に何故か惹かれるモノを感じてしまう、あの感覚にも似ている。

うーん、この感覚は、なんなんだろう?



「塩田千春 精神の呼吸」は「モディリアーニ展」と同じく9月15日まで展示されています。
by jemini-web | 2008-07-15 01:05 | ▼ ぢぇみにコレクション | Comments(0)
<< 夜のショッピングモール 本日の居場所 >>